1 サイドカメラ(撮影画像例は上図参照)

 左サイドミラー下部に取り付けたデータシステムのSCK-55P3A、プリウス50専用サイドカメラである。納車直後はまだ販売されていなくて、他車種用を出していたデータシステム社に「プリウス用もぜひ」とリクエストし、2ヶ月後にやっと販売され、業者に取り付けてもらった。

 周辺を照らすLED付きを選んだが、夜は前照灯の明かりがけっこうサイド前方まで回るのでなくてもよかった。

 購入当初はナビはトヨタ純正(旧機種)であったので、専用ハーネスを通しての接続だったが、KenwoodナビにはAVケーブルのフロントカメラ入力用RCAコネクタに接続した。リアカメラの設定で「切り返し時のフロントカメラ自動表示」をONにしてあるので、切り返しの後退をした後はこのサイドカメラ映像になり、時速20km/hを越えるとAV/地図画面に切り替わる。

2 リアカメラ

 メーカーオプションのリアカメラである。CANページにあるようにステアリング連動バックガイド線表示ユニットを通してナビに接続している。

 Kenwoodナビのリアカメラ設定では当初「汎用カメラ」を選んだ。その時、画像には後方の画像(表示ユニットが描くガイド線付き)に加えてナビが描く固定のガイド線が表示されていた。これはじゃまなので消してしまいたかったが、それができそうもないので、ナビの設定画面から位置や長さを調整し、目立たないようできるだけ小さくしてみた(下図左)。
 その後、ダメ元でリアカメラ設定を「専用カメラ(コントロール機能付)」に変えたところ、後方画像はそのままで固定のガイド線が消えてくれた。

バックガイド線をできるだけ小さくした結果
(手前の明るい「日」図形)
リアカメラ接続設定
(最終的に専用カメラを選択)

3 ドライブレコーダ


 ナビ連動タイプ、前後ドライブレコーダ、Kenwood DRV-MN940である。前方カメラはフロントガラスの助手席側(元々ついているセイフティセンス用カメラの左側)に、後方カメラはバックドアのスモーク窓内側に、操作ボタンのあるメインユニットはシフトゲートパネルボックスの右側面に設置した。配線や取り付けは業者に依頼した。

前方カメラ後方カメラ


接続図



メインユニット
 メインユニットは操作しやすいようにと運転席の脇にしたが、通常はクルマの電源ONで自動的にユニットの電源が入り、自車前後の様子の録画を始める。静止画を撮影したい時だけメインユニットの録画ボタンスイッチを押している。



設定メニュー画面
 ナビ連携なので、メニュー画面から「ドライブレコーダ」を選ぶことで、リアルタイムで前後カメラの映像を見たり、録画映像を再生したり、各種設定ができる。駐車監視録画はバッテリー消耗を考え、設定していない。


 以下は記録映像の例である(自動車のナンバーは編集で消去した)。フルHDの高画質で記録されており、前後ともくっきり画像を残してくれた。地図表示画面では撮影された場所を自車マークが示してくれる(動画であれば、映像再生と共に自車マークが地図上を移動する)。映像が見えにくい場合は明るさや色調などの調整もできる。

 ただ、リアカメラの位置の加減か、停車時に後続車との距離によっては肝心のナンバープレートが撮影のフレーム外になって映らないことがあった。また、夜間でも前後とも識別可能な状態で記録できているが、フロント側には備わっているHDR機能がリア側にないため、夜間、真後ろについた自動車が前照灯によるハレーションでほとんど見えないこともあった。

前方記録静止画前方静止画(地図表示)映像調整画面


後方動画カット夜間後方動画カット夜間前方動画カット


 なお、これらの映像はマイクロSDカードに保存され、パソコン用ビューアソフト「KENWOOD DRIVE REVIEWER DC」で見ることができる。また、保存されたデータは「KMZ/KMI」形式で出力し、「GOOGLE EARTH PRO」で空撮画像に撮影地点を描いて表示することもできる。


KENWOOD DRIVE REVIEWER DC

GOOGLE EARTH PRO


バーチャルルームミラー
 最後に紹介、Kenwoodナビならではのバーチャルルームミラー機能。後方の映像をナビ画面の一部に挿入する。室内の人や物によって後方がよく見えないときはとても重宝する。

 ちなみに、これの表示ボタン右側の「カメラ」はサイドカメラの表示ボタンである。


 最近はあおり運転被害がニュースにのぼり、ドライブレコーダがその対策として注目されている。今回のレコーダ設置では、後方カメラがスモークの窓に埋もれて後ろから全く視認できないので、カメラがあるのに気がついてもらうため「録画中」シールをリアボディに貼った。レコーダ設置以来、後続車の異常接近は経験していない。