音声認識は、マイクロホンから入力された音声信号から雑音除去後、音素と呼ばれる音波の最小単位を特定しそれをてがかりに単語に変換後、テキスト出力する。カーナビでは、声による目的地入力や音楽検索などに用いられている。最近は認識能力向上のため、スマホなどと連携しクラウド上のAIを利用するようになってきている。逆にスマホがなければ音声認識が使えない、しかもサーバ利用は有料というものも出てきて、かえって不便を強いられることもある。
実際に使用する中で、概ね良好に認識するのを確認しているが、いくつか特定の施設名や地名でとんでもない変換・検索をしてくれることもある。たとえば、こんな具合である。
さて、ナビ交換とそのまわりの整備が一段落し、次のナビ本体を模索する中、各メーカの現状の旗艦クラスモデルにおける音声認識の機能を調べて比較してみたので、その一覧表を掲載する。
デンソーテン機は今のラインナップでは音声認識は非対応だが、それ以外のほとんどがクラウド上のサーバに接続して音声認識を行っている。さらに、三菱、トヨタ機の音声認識は本体とサーバの機能を組み合わせたハイブリッド型となっている。Wi-Fi接続はスマホのテザリングまたはルータの使用で可能となるが、Bluetooth接続で使用するクラリオン、ケンウッド、パナソニック機は各社の専用アプリを入れたスマホが必須となる。 なお、パイオニア機のサーバ音声認識は目的地の検索のみで候補の選択からルート設定、案内開始作業は手操作のみのようだ。また、音声による楽曲検索対応は各社まちまちである。 そして、最近は音声認識どころかカーナビ本来の機能をスマホに丸投げしようという流れが出てきている。海外ではすでにApple CarPlayやAndroid Autoなどスマホのカーナビアプリを実行する環境だけを提供するカーオーディオが一般化し、日本でもトヨタがディスプレイオーディオ「DA」を新車の車載器とするようになってきた。いずれも音声認識はクラウド上のAIを利用し、カーナビアプリの操作や楽曲の検索・再生、電話の通話操作等をハンズフリーでできるようにしている。下記にスマホ連携AIカーナビをまとめておく。
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