|
HUD(Head Up Display)の正式の意味は人間の視野に直接情報を映し出す手段だそうだが、自動車では、運転者向けの基本的な情報をフロントガラスに映し出す。この際、像の焦点を無限遠に設定し、運転者が運転に集中しながら自然に情報を得る事ができる。50プリウスのグレードAではHUDが標準装備されており、現在の走行速度やアクセルメータ、ハイブリッドバッテリーの残量、その他各種警告を表示する。画像の上部中央に映っているのがそれである。
三菱電機 DU-200HU |
私はそれに加え、三菱電機のサウンドナビNR-mz200のオプション設定のDU-200HU
を取り付けた。投射部とスクリーンであるコンバイナの一体構造で、カーナビとは専用ケーブルで接続する。
メーカーの取付可否車種リストのページでは、50プリウスはダッシュボードの段差があるため取り付け不可となっているが、もともとのものとかぶらないよう配慮しながら無理矢理取り付けた。この位置だとフロントガラスには映らないので、単なる液晶モニタのように見えるが、スクリーンであるコンバイナが遠焦点となっているので、車体のセンターメータよりももっと奥、フロントガラスの立ち上がり付近に表示されているように見える(20型のスピードメータの表示方法を彷彿させる)。 |
ステアリング正面へ取り付け |
|
投影発光部 |
さて、ディスプレイの表示内容であるが、画面左側は切替で方位磁石か時計を、右側には交差点名やレーン案内、ルート走行中には曲がるタイミングの図(TurnByTurn)をカーナビと連携して出してくれる。基本的にはカーナビの画面に表示されるものではあるが、見やすさは抜群である。ハンズフリー電話着信時には通話相手の名前が出るし、自宅を目的にしたときはゴールとして私の個人名まで出る(これは単に「自宅」にしてほしかった)。なお、クルマ標準装備のHUDもトヨタ純正ナビと接続することでナビ情報を表示するようになるが、レーン案内とTurnByTurnのみで情報量は限られており、三菱のものには大変満足している。
バックの段差がわずらわしいので、スマホカバーの加工品を裏面にセット
HUDはとても見やすく便利で、特に50プリウスのようにカーナビがオーディオパネルの最上部につけられないクルマには手放せないアイテムである。HUDのオプション設定は他社、パイオニアやケンウッド、パナソニックなどでも一時あったが、現行機種では接続不可となり、現行機種で繋がるのは三菱電機だけとなってしまった。とても残念である。
|
|
|
Pioneer ND-HUD10 | Kenwood HU-400X | Panasonic CY-DF100D |
|
|